昔のブログから トップページ 文章コンテンツTOP コラム目次
男女共著シリーズ
FB過去記事まとめ
ブログ
佐々木明里FB

塩とばんそうこう

傷口に塩を塗られるようなことを言われた経験、ありますか?
 
あの、「傷口に塩を塗る」。
 

でもですね、
「傷口に塩を塗られた」と言いますが、
実際に傷口に塩を塗っているのは、あなたなんですよ。

あなた以外の誰も、あなたの傷口に塩は塗れません。


自分で塩を塗るとはどういうことか?


でもその前に、
そもそもなぜ「傷口」がそこにあるのか、
ということを説明しなきゃいけません。

だって、健康で傷一つない肌に塩を塗ったって、別に痛くもないですから。

どうしてそこに「傷口」がぱっくりと口を開けているのか。

ここも誤解しがちなとこなんですが、
その「傷口」も、誰かに傷つけられてできたわけではないんです。

その傷口だって、あなたがつくったのです。

「このわがまま!」と言われてグサッとくるのは、
あなたがいつも自分を「このわがまま!」と責めているからです。

「なんて私はわがままなんだ」
「もっと人の迷惑考えろ!」とか。

あなたほど、あなたに対して
ひどい仕打ちをしている人は、他にいませんよ。


四六時中後悔して自分を責める。
四六時中、ですよ。


他人からぐちぐちと責められるのであれば、
責められているのはせいぜい、その人と会っている間くらいのものですが、
その相手が自分だと、
逃げる場所もありません。

朝起きてから寝るまで、追いかけてきます。
自分をこれでもかというくらい打ちのめす。

こんな自分はダメだ!
こんな自分はダメだ!

そうやって自分を攻撃し続けて、傷口はできます。


痛々し〜い傷口だって、
誰かのせいじゃ、ないんです。

あなたが、やったんです。



さて、ここで「塩」についての話です。

「このわがまま!」という誰かの言葉は、
「塩」のようなものです。

塩は、傷口に塗ったら痛いかもしれませんが、
ただ手の上に乗っかっているだけじゃ、痛いということはありません。

塩は、そのままではなんの力もないんです。


言葉は、「塩」のようなものです。
言葉は、その「言葉」だけじゃ、なんの力もないんです。


ただの音声、文字です。
その言葉をあなたがどう受け取るかなんです。
言葉に力を持たせるのはあなた。


「傷口に塩を塗る」と言いますが、

いわばその人は、
あなたに「このわがまま!」と言った瞬間、
あなたに「塩」を手渡しているようなものです。

このとき、塩は、あなたの手の上にあるだけ。
「このわがまま!」と言われても、
あなたが「人って他人のこと勝手に色々言うのよね。気にしてたってしゃあないわ」と思って手の上の「塩」をポイッと捨てれば、

それで終わり、です。



あなたが「さぁ、塩を塗ろう」と思わない限り、
塩があなたの傷口に触れることはありません。


「このわがまま!」と言われて、
「あぁやっぱり私ってわがままよね」と
自分を責める。



これが「痛い」んです。
これが傷口に塩を塗ったときの痛みです。

傷口に塩を塗って痛い=自分を責めている、です。



塩を塗るのは「その人」じゃないんです。
その人はあなたに塩を渡しているだけ。
塩を塗るのは、あなたなんです。




それと、あなたが見落としているものが、もう一つあります。

何だと思いますか?




「ばんそうこう」です。



「このわがまま!」とその人が言ったとき、
その人はあなたに、
「塩」と、「ばんそうこう」を渡しているのです。


まぁ、たいていあなたは、
そのばんそうこうには気づかず、
その人に対して「言いやがったなコンチクショー」としか、
思っていないものですが。


でも、誰かに言われてグサッとくるまで、
自分がそれをグサッとくるほど気にしているのは、
案外気づかないものなんです。


自分で自分を責めている時ってたいてい無自覚なんですが、
同じことを人に言われると、グサッとくるんですよね。


だけど、その人が言ってくれたおかげで、
あなたは「自分のここが傷ついている」ってことを知れたんです。

傷ついているのがどこかわからなければ、
癒すこともできないんですよ。

傷口がどこにあるかわからなければ、
ばんそうこうは貼れないでしょう?

傷口を見つけた!ってことは、
だからラッキーなんです。

「なんか調子が悪いんだけどどこだろう」って思ってたのが、
「あっ、ここが痛かったんだ」とわかれば、
後はその傷口にばんそうこうを貼ればいいだけです。




どうやって貼るのか?

まず、自分が今までずっとその部分を攻撃して(責めて)
傷つけていたことに気づくこと。
そして、その傷ついて苦しかった自分を抱きしめてあげること。

しっかり「よしよし」してあげてください。
それから、今まで自分を傷つけてきた自分も許すこと。
ここでまた自分を責めたって、余計に痛いだけです。

もう自分を責めるのはやめましょう。

自分を傷つけてきた自分も、許しましょう。



それで最後に、
もうこの傷口に塩は塗らない、と決めること。




それがばんそうこうを貼る、ってことです。
誰かにグサッとするような一言を言われたとき。



その人のくれた「塩」か「ばんそうこう」か、
どっちを使うことにするか、決めるのは、あなたなんです。


あなたの傷口に塩を塗れるのはあなただけ。

でも、その傷口にやさしくばんそうこうを貼ってあげられるのも、
あなただけなんです。

 

Page Top