私は、男性の体感覚の中に入った、という体験があります。
なんのこっちゃ、って話だと思うんですが、
どうやってそれをやったのか詳細は一旦省きます。
(色々な条件が重なってできたものなので書いても他の人はできないと思う・・・)
「男性の身体」というのが
この世界をどう感じているのか、
自分の体をどう感じているのか、
それを体感しました。
はじめて男性の感覚の中に入った時、
感じたことは、
「なにこれ!女性の感覚と全然違う!」でした。
そして、
今まで自分が理解できなかった男性の言動や行動が
「そういうことか、だからか」と理解できるようになってきたんです。
それから、その時感じた体感覚をもとに、
男性(感覚が細かくて言語化が得意な人)に確かめたり、
時には一緒に深めてもらいながら、
男女の感覚の違いについて考察してきました。
考察はもう10年近くになるかな。
どうしてそれだけ興味を持ってきたかというと、
男性の感覚からこの世界を見た時、
「この世界は、男性の感覚を中心に作られている」ってことに
大きな衝撃を受けたからです。
女性の自分から、
「これ、なんでこうなっているんだろう?」と不思議だったり、
難しいと感じていたり、
違和感や居心地の悪さを感じていたものが、
男性の感覚、視点から見たときに、
とてもスッキリして見えたんです。
どうしてそれがそうなっているかも、
意味がわかる。
「自分の感覚を、仕組みの形にしたもの」
「誰にでもわかるように整えたもの」
くらいのものに感じたんです。
自分の感覚にとって自然で、
親切で丁寧、くらいに感じました。
女性の自分にとっては
「なんて不親切!」
「なんでこんなことしなきゃならないの?」
と感じてきたものが、です。
見える世界の違いに驚いたとともに、
この世界って、
女性は生きづらいんだ。
私、生きづらかったんだ。
ということが、
はっきり認識できてしまった瞬間でした。
今まで、不便だとか、
やりづらいとか、
意識してなかったんです。
そういうものだと思っていたから。
こういう面倒でやりづらいものをやるのが「普通」なんだと思っていたから。
でも、そのやりづらさ、わかりづらさは
「自分が女性だったから」で、
男性にとってはそうじゃなかった。
というのは、ものすごい衝撃でした。
この世界は女性にとっていろんなものがちょっとずつ生きづらさを感じるもので、
だから、うまくやるのにストレスがあるし、
わかりづらいから、うまくできない、苦手だとも感じてしまったりする。
女性が自然と劣等感を抱えてしまう世界なんだ、と思いました。
この世界は男性の感覚に合わせて作られている。
その中で生きていかないといけない、
不利なままなんとかやらないといけない、
という途方に暮れるような絶望感の一方で
「やりづらい世界で生きてきたら、劣等感もしょうがないわ!」
「男性の感覚に合わせたものだからできないだけだ!」
というのは、
私にとって、希望でもありました。
「劣等感なんて感じる必要なかったんだ!」と思えたし、
「女性にとって自然なやり方っていうのが別にあるはずだ」
ということも見えてきたから。
男性にとって自然なやり方があるなら、
女性にとって自然なやり方もまたあるはずだ。
それを見つけたくて、
それを形にしていきたくて、
男女の違いについて考え続けてきました。
色々やってきてわかったのは
女性にとって自然なやり方があるだけではなく、
男性の感覚や視点を取り入れることで
急にやり方や考え方がわかったり、動けるようになったりもするということ。
また「男女の感覚がどう違うか理解できる」ということは、
パートナーとのコミュニケーションの中で
大いに生かせるものであるということも、
自分の体験として何度も体験しました。
今後、ぽつぽつとですが、男女の違いや、
それについて考えていることなども書いていこうかなと思います。
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